2015年5月12日火曜日

スピーチをするときに気をつけていること

最近スピーチを聞く機会が多い。もっとこうすればいいのにと思うことが多々あり、自分のスピーチを構成する上で参考になるので、まとめる。なお、気をつけなければならないことはこれらだけでなくもっとあるのはもちろんである。

スピーチの目的は
主目的:自分の主義主張を聞き手に伝える。
副目的:議論を深める。

とする。

1:結論から先に言う。
鉄板。ある問題に賛成なのか反対なのか、陣営をはっきりさせる。
聞き手は話の展開を予想しやすくなり、その分脳みそを思考に回せる。
(スピーチを聞く上で、こいつ(話し手)の立場はどっち側なんだ?と考えるのはメモリの無駄)
わかりやすいスピーチだったという印象をあたえることができるし、聞き手に思考させる分質問などが飛んでくることも期待できる。話し手の陣営がはっきりしていると聞き手としても深い質問がしやすい。

2:軸はブレない。
ある手法について紹介する場面を考える。その手法を推したいと考えているとする。
その手法にはメリットとデメリットがあるとする。(もちろん、メリットのほうが大きいからその手法を推しているというのは前提にある。)

話す時間が短い場合:メリットだけを話すべき。話が賛成側に行ったり、反対側に行ったりすると、混乱を招く。結論→メリット→まとめという話の構成がスムーズだろう。

話す時間が長い場合:デメリットにも触れることになると思う。となると、話は一本道では行かない。デメリットについて話すと、話の複雑性が増し、若干伝えにくくなるが、デメリットを伝えることで聞き手の理解が深まることが期待できるので、デメリットをうまく話に組み込む技術も必要だ。

聞き手はメリットについて聞けば賛成側に心が動くし、デメリットについて聞けば反対側になびくのは自然だ。
聞き手の集中力も一様ではないと思う。例えば、メリットについて聞いている時に集中していて、デメリットについて聞いているときはそうでもないということが考えられる。そのような場合、聞き手に悪い意味での印象のばらつきが生まれてしまう。話す内容ではなく、聞き手がいつ集中していたかによって聞き手がうける印象がかわってしまうのだ。

これを防ぐためには、デメリットを話してそのまま放置せずに、デメリットに対する対応策を時間的間隙をおかずに言うことだ。

デメリットを組み込む場合の話の流れは、結論→メリット→デメリット→デメリットに対する対応策、解決策→まとめと言った型が基本になる。

デメリットについて話して、それを放置すると、話があっちに行ったりこっちに行ったりといった印象を与えるし、質問の格好の餌食となる。ex)「このデメリットはどうやって解決できるのですか?問題ではないんですか?」←この質問に対する答えは事前に想定できるのだから、人様の口を介して言っていただく必要はなく、質問の時間にこのやりとりをするのは無駄が多い。

3:エッセンスを手短に。
私が以前所属していた大学院の研究室では、一人の発表が1時間以上に及ぶことが多々あった。途中、小さな質問が挟まれることがあったが、聞き手は大抵の時間はじっと座っている。これはいけない。
話が一本道なのは本来いいことなのだが、1時間、一本道の時系列順ストーリーを聞かされるのはとてもつらかった。

この発表会を改善するとしたら、話に時間制限をつけることだろう。
例えば、30分で話すこと、と話者に制約を与える。
こうすることで、話者はエッセンスを抜き出す作業が必要になり、話の内容をより良く理解することにつながる。時間短縮によって発表自体の負担は減り効率化が望める。
一方で、聞き手は30分という時間的制約から、話の展開を予測しやすくなるし、集中できるようになる。15分経過時点ではまだ時間があるからもう少し話を深めてくるだろうなとか、25分たったからそろそろまとめだな、と想定できると話を聞く側としては楽である。そしてなにより、発表会・報告会による成果を損なわずに組織として(聞き手の数)×(30分)の時間が有効活用できることになる。(座って話を聞いているだけより時間を有効に活用するのは容易なため。)
話さなかった分はディスカッションの時間を多く取れば良い。どうせ本来よりも30分浮いたのだから。
(発表でもスピーチでも話題に上がらないことなんて大して重要ではないのだから、人様の貴重な時間を奪って聞かせてはいけない。)

網羅した1時間よりエッセンスの30分。(30分も結構長いと個人的には思うが、大学院での発表なので大目に見た。)

まとめ
1:結論から先に言う。
2:軸はブレない。
→ただしデメリットや反対意見を話に入れつつ軸をブラさないテクニックはあるとよい。
3:エッセンスを手短に。話す時間は基本的に短ければ短いほどよい。

2015年1月13日火曜日

インスタント面接には通れなかった私

2015卒の話なのだが、10分-15分で終わる面接や、グループ面接(一人あたりの持ち時間はひどいところだと5分とかになる)は私はほとんど落ちた。私はこういう面接をインスタント面接とよんでいるが、とにかく落ちた。

代わりに長時間根掘り葉掘り聞かれたり話をできる面接はうまく通った印象がある。
そういった面接をする企業はやはり中小企業が多くて、その例に漏れず私の内定先2社も中小、もうひとつはベンチャーだった。
内定先のベンチャーなんて社長と2時間くらい話した。もう一つの内定先も1次で1時間弱話し、2次で役員から1次の振り返りのような面接。最終で落ちたコンサル会社も、1次で100分は話して通してもらえた。どれもどう考えてもインスタントでない。

多分、10分15分の面接ではほぼ何もわからないと思う。でもそれでも良いという場合があって、だれでも出来る仕事だったら10分15分の面接で適当にとっても問題がない。だれでもできる=低級な仕事だということを言いたいわけではない。大企業は教育体制が整っているから誰をとってきてもある程度まで仕事ができるようになるだろうということである。

一方中小企業には大企業ほどの教育研修に関するノウハウがない。そこで一人一人の素の能力にかかってくる部分が大きくなる。採用人数も大手に比べれば少ないから一人あたりの比重が大きい。取るのにも慎重にならざるを得ない。そこで面接に時間をかける。1時間も話せば少なくとも「インスタント面接」よりは圧倒的に多くの情報を得られる。

面接適当〜教育研修充実と、面接ガッツリ〜制度はいまいち整ってないとだったら、どちらがいいかは当人の価値観次第だ。
私は面接をガッツリやってくれたほうが人間味溢れてていいなと感じるし、制度も作る側に回らなきゃ駄目じゃねと考えてしまうタチだから後者が合っているようだ。
だから大企業は合わないし入れない。(新卒の時に入ろうとも思わなかったし・・・)

いくつか甘ったれたこと言っているなと自分でも感じるし、社会にも出たことない人間の妄想だけど少しでも就活生の役に立てたら幸いです。